日本また海外では様々な団体が、コロナ対策を期したスポーツのガイドラインを発信しております。緊急事態宣言明けの日本のスポーツを支えるために、諸団体が出しているガイドラインをまとめています。
また、緊急事態宣言が明けたことでのスポーツ指導が再開されるにあたって、「【緊急アンケート】緊急事態宣言解除後のスポーツ指導の在り方を見出す」を行っております。
指導者やスポーツ教育に携わる方々が現在どのような課題に向き合っているかを緊急事態宣言中と、緊急事態宣言後に分けて分析を行うことを目的としております。よろしければ、下記のフォームよりアンケート記入のご協力をよろしくお願いいたします。
【緊急アンケート】緊急事態宣言解除後のスポーツ指導の在り方を見出すために
https://bit.ly/sports-coaching-q
新型コロナ感染症対策とスポーツ
2020年4月14日の緊急事態宣言以降、日本全国でスポーツの中断を余儀なくされました。緊急事態宣言以前に発表されたオリンピック・パラリンピックの延期、インターハイや甲子園などの全国大会の中止など、2020年は日本のスポーツの未来を考える上での大きな転換期とも言えます。
しかしながら、2020年5月25日をもって新型コロナウイルス感染症対策本部より緊急事態宣言が解除されたことは、スポーツ関係者にとって明るい兆しと言えます。
これに先立ち、日本また海外では様々な団体が、コロナ対策を期したスポーツのガイドラインを発信しております。
NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブが運営するコーチング・ステーションでは、スポーツ関係者・指導者の皆様に用いて頂けるよう、コロナ対策に対応したスポーツのガイドライン一覧をこちらに作成し、適宜更新を行っていきます。
ver.1 2020年5月27日
※注意※
実際に現場で指導をされるにあたっては、新型コロナ感染症の対策・感染予防と、選手/子どもの安全に最大限配慮して行うように心がけてください。ガイドラインの情報は参考情報になり、強制でもなく、また記載の内容をすべて行っていれば良いというものでもありません。
日本政府・感染対策本部の情報、都道府県の感染拡大防止に関する方針などを各自ご覧の上、指導・トレーニングを行うようにお願い致します。
久々に運動を再開することで、怪我や熱中症のリスクもあります。最大限の安全の確保を推奨いたします。
本投稿作成に当たっては、S&Cコーチの池田克也様のご投稿を参考にさせていただきました。
池田様にもご連絡を差し上げたところ、
「6月からの部活動再開にあたっては、新しい感染の予防と同様に、不活動に伴う体力低下による怪我(肉離れや靭帯損傷など)、これから暑くなる中での熱中症にも注意しなければなりません。」
と、注意喚起・池田様のご意見の連絡を頂いたことを重ねて記させていただきます。
日本国内におけるコロナ対策のスポーツのガイドライン
日本国内におけるコロナ感染症対策のスポーツガイドラインを記します。
新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について
①屋内(自宅)で行える運動・スポーツ(主に中高年齢者を対象とした体操等)の実施を推進するための好事例を紹介
②安全にウォーキングやジョギングに取り組んでいただけるよう 屋外で運動・スポーツを行う場合に配慮いただきたいポイント
を取りまとめています。(文中抜粋)
社会体育施設の再開に向けた感染拡大予防ガイドライン(スポーツ庁)
本ガイドラインは、改正基本的対処方針を受けて、社会体育施設を再開するに当
たっての基準や、再開後の感染拡大予防のための留意点について、専門家会議の提言等を参考にして、まとめたものです(文中抜粋)
新型コロナウィルス感染症(COVID-19) 対策としての スポーツ活動再開ガイドライン(日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンススポーツセンター)
ハイパフォーマンススポーツセンター(以下、HPSC という)の施設を利用してスポーツ活動を実施されるアスリートの皆さんに向けて、国内外の医・科学的な文献や資料を参考として、基盤となるガイドラインを提案いたしました(文中抜粋)
新型コロナウイルス対策_トレーニング活動再開に向けた留意点(日本サッカー協会)
この資料は、新型コロナウィルスの影響により活動を休止していた選手・チームがトレーニングを再開した後、主に「コンディショニング」面で留意すべきポイントについて、技術委員会のメンバーを中心にまとめたものです。
なお、この資料は活動再開の可否の基準を示すものでもありません。
この資料には含まれていない活動における衛生上の留意点や、審判・運営スタッフ・施設管理者等に向けた情報については、詳細も含めてJFAから様々なカテゴリーを統合した資料を改めて発信する予定です。
また、状況に応じて内容の一部に変更が生じる可能性があることも予めご了承下さい。(文中抜粋)
Jリーグ 新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン(日本プロサッカーリーグ・Jリーグ)
本プロトコルは、新型コロナウイルス感染の予防及び対処について、Jリーグが選手やクラブに推奨する手順をお示しするものです。本プロトコルは 3 月 12 日に専門家会議から頂いた『提言』に基づいて作成されています。(文中抜粋)
安全に運動・スポーツをするポイントは?(日本アスレティックトレーニング学会)
一般社団法人日本アスレティックトレーニング学会では、中学生・高校生の運動選手、指導者および保護者の方々に向けて、活動自粛解除に伴う運動開始後のケガを予防するためのガイドラインを作成しました。以下の2枚のポスターはそれぞれ「部活動再開後の運動強度の設定」と「ケガ予防トレーニング」に関して具体的な内容が含まれています(HPより抜粋)
スポーツ再開ガイドラインまとめ(池田克也様)
競技コーチ、学校関係者、スポーツ医科学専門職と、現場再開に向けたガイドライン策定に必要な情報を共有する(文中抜粋)ことを目的に係れた資料になります。冒頭、紹介させていただいたS&Cコーチの池田克也様が作成されています。
ゴルフ指導を行う場合のガイドライン(日本プロゴルフ協会)
日本プロゴルフ協会の会員がゴルフ指導場面において、安全(感染予防と流行拡大防止)に行うために、ゴルフ指導を行う場合のガイドライン」を作成しましたので、是非参考にしていただければ幸いです。(文中抜粋)
フィットネス関連施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン(日本フィットネス産業協会)
フィットネス関連施設の特性に則した、新型コロナウイルス感染拡大を徹底的に防ぐ運営ガイドラインを定め、全国のフィットネス事業者に対してガイドラインに沿った営業活動に臨んでいただくことを強く求めます(文中抜粋)
ラグビートレーニング再開のガイドライン(日本ラグビー協会)
日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会作成の「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」、World Rugby「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴うラグビー活動の安全な再開について」を踏まえ、特に下記の4点を重視しています
〇 活動再開が選手、選手の家族、関係者、地域社会における感染拡大につながらないこと
〇 活動再開が地域社会のCOVID-19対応資源に負担をかけるものではないこと
〇 ラグビーの価値を大切にした活動を実施していくこと
〇 COVID-19対応を含め、「安全」が最重要事項であることをプレーヤーだけでなく、関係者全員が認識して、ラグビーに取り組むこと (文中抜粋)
JSBB「感染予防対策ガイドライン」(全日本軟式野球連盟)
特定警戒都道府県以外の都道府県においての自粛解除に伴い、各都道府県の方針に従うことを前提に、感染予防対策に配慮しながら小規模活動から再開して頂きますようお願い致します。なお、開催や実施の判断に迷われた際は、開催地や施設が所在する都道府県のスポーツ主管課や衛生部局等へのご相談をお願いします。なお、本ガイドラインは、現段階で得られている知見等に基づき作成しています。今後の知見集積及び各地域の感染状況を踏まえて、見直すことがあります。(文中抜粋)
海外におけるコロナ対策のスポーツのガイドライン
海外におけるコロナ感染症対策のスポーツガイドラインを記します。
世界保健機構(WHO)のスポーツにおけるCOVID-19状況下でのスポーツ実施に関する指針
WHOでは公衆衛生の観点から、各イベントに対する提唱をしています。スポーツ団体
アメリカオリンピック&パラリンピック委員会(USOPC)の指針
アメリカオリンピック&パラリンピック委員会が提唱するトレーニングに復帰するためのガイドラインが記載されています。
下記では、アメリカオリンピック&パラリンピック委員会が掲げているトレーニング復帰の手順について第一段階から第五段階までに分けて記載してあります。
米国疾病対策センター(CDCP)子供スポーツにおけるCOVID-19の指針
米国においても、子供スポーツの活動は再開し始めています。米国疾病対策センターでは、選手や家族、コミュニティーにおいてコロナウイルスの感染を減らすため指針をスポーツ団体に対して指針を出しています。
大学スポーツの再社会化の指針(全米大学スポーツ協会:NCAA)
社会的にスポーツができる環境までの指針が書かれています
指導者やスポーツ教育に携わる方々が現在どのような課題に向き合っているかを緊急事態宣言中と、緊急事態宣言後に分けて分析を行うことを目的としております。よろしければ、下記のフォームよりアンケート記入のご協力をよろしくお願いいたします。
スポーツコーチ同士の学びの場『ダブル・ゴール・コーチングセッション』
NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブではこれまで、長年スポーツコーチの学びの場を提供してきました。この中で、スポーツコーチ同士の対話が持つパワーを目の当たりにし、お互いに学び合うことの素晴らしさを経験しています。
答えの無いスポーツコーチの葛藤について、さまざまな対話を重ねながら現場に持ち帰るヒントを得られる場にしたいと考えています。
主なテーマとしては、子ども・選手の『勝利』と『人間的成長』の両立を目指したダブル・ゴール・コーチングをベースとしながら、さまざまな競技の指導者が集まり対話をしたいと考えています。
開催頻度は毎週開催しておりますので、ご興味がある方は下記ボタンから詳しい内容をチェックしてみてください。
ダブル・ゴール・コーチングに関する書籍
NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブでは、子ども・選手の『勝利と人間的成長の両立』を目指したダブル・ゴールの実現に向けて日々活動しています。
このダブル・ゴールという考え方は、米NPO法人Positive Coaching Allianceが提唱しており、アメリカのユーススポーツのスタンダードそのものを変革したとされています。
このダブル・ゴールコーチングの書籍は、日本語で出版されている2冊の本があります。
エッセンシャル版書籍『ダブル・ゴール・コーチングの持つパワー』
序文 フィル・ジャクソン
第1章:コーチとして次の世代に引き継ぐもの
第2章:ダブル・ゴール・コーチ®
第3章:熟達達成のためのELMツリーを用いたコーチング
第4章:熟達達成のためのELMツリー実践ツールキット
第5章:スポーツ選手の感情タンク
第6章:感情タンク実践ツールキット
第7章:スポーツマンシップの先にあるもの:試合への敬意
第8章:試合への敬意の実践ツールキット
第9章:ダブル・ゴール・コーチのためのケーススタディ(10選)
第10章:コーチとして次の世代に引き継ぐものを再考する
本格版書籍『ダブル・ゴール・コーチ(東洋館出版社)』
元ラグビー日本代表主将、廣瀬俊朗氏絶賛! 。勝つことを目指しつつ、スポーツを通じて人生の教訓や健やかな人格形成のために必要なことを教えるために、何をどうすればよいのかを解説する。全米で絶賛されたユーススポーツコーチングの教科書、待望の邦訳!
子どもの頃に始めたスポーツ。大好きだったその競技を、親やコーチの厳しい指導に嫌気がさして辞めてしまう子がいる。あまりにも勝利を優先させるコーチの指導は、ときとして子どもにその競技そのものを嫌いにさせてしまうことがある。それはあまりにも悲しい出来事だ。
一方で、コーチの指導法一つで、スポーツだけでなく人生においても大きな糧になる素晴らしい体験もできる。本書はスポーツのみならず、人生の勝者を育てるためにはどうすればいいのかを詳述した本である。
ユーススポーツにおける課題に関する書籍『スポーツの世界から暴力をなくす30の方法』
バレーが嫌いだったけれど、バレーがなければ成長できなかった。だからこそスポーツを本気で変えたい。暴力暴言なしでも絶対強くなれる。「監督が怒ってはいけない大会」代表理事・益子直美)
ーーーーー
数えきれないほど叩かれました。
集合の際に呼ばれて、みんなの目の前で顔を。
血が出てたんですけれど、監督が殴るのは止まらなかった……
(ヒューマン・ライツ・ウォッチのアンケートから)
・殴る、はたく、蹴る、物でたたく
・過剰な食事の強要、水や食事の制限
・罰としての行き過ぎたトレーニング
・罰としての短髪、坊主頭
・上級生からの暴力·暴言
・性虐待
・暴言
暴力は、一種の指導方法として日本のスポーツ界に深く根付いている。
日本の悪しき危険な慣習をなくし、子どもの権利・安全・健康をまもる社会のしくみ・方法を、子どものスポーツ指導に関わる第一線の執筆陣が提案します。
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